頭皮の乾燥は薄毛・抜け毛の前兆!?

頭皮の乾燥は薄毛・抜け毛の前兆!?

抜け毛の要因について

頭皮が乾燥したとき、薄毛や抜け毛の前兆なのではと不安に感じる方は多いのではないでしょうか。

頭皮の乾燥がすぐに薄毛に繋がるわけではありませんが、普段から十分に注意しておく必要があります。

また、頭皮の乾燥の原因を踏まえ、適切に対策することが大切です。

ここでは、頭皮の乾燥と薄毛・抜け毛の関係について詳しくご紹介します。

▫️頭皮の硬さで乾燥しているかが分かる?

乾燥していると、頭皮が硬くなります。

健康な頭皮は水分が十分に含まれており、弾力があります。

乾燥状態では、頭皮の保湿成分が失われており、頭皮を押しても弾力を感じられません。側頭部は比較的乾燥しにくい部位です。

対して頭頂部は乾燥しやすいので、まずは頭頂部と硬さを比べてみましょう。

明らかに頭頂部の方が硬い場合は、乾燥している可能性があります。

🔻頭皮が乾燥する原因について

頭皮は、さまざまな原因で乾燥します。頭皮が乾燥する原因を詳しくみていきましょう。

▫️洗浄力の強いシャンプー

洗浄力の強いシャンプーを使うと、頭皮の皮脂を過剰に洗い流してしまいます。皮脂と言えば、ベタつきの原因であり、しっかり落とすべきものというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

皮脂は、外部刺激から頭皮を守ったり、頭皮の水分が蒸発しないようにフタをしたりしているのです。そのため、皮脂を過剰に落とすと、外部刺激を受けて炎症が起きたり、水分が失われて乾燥したりします。

薬局やドラッグストアで売られている高級アルコールシャンプーは、洗浄力が強いシャンプーです。シャンプーした後に頭皮が乾燥する場合は、使用しているシャンプーが原因の可能性があります。

▫️ゴシゴシ洗い

頭皮をゴシゴシと強く洗うことで、皮脂を落としすぎてしまいます。また、摩擦によって水分が奪われます。たとえ、爪を立てずに指の腹で洗っても、ゴシゴシと強く洗うと頭皮が乾燥するでしょう。

▫️熱い湯での洗髪

40℃以上の熱い湯で洗うと、皮脂が過剰に流されます。3638℃程度のぬるめの湯で洗うことが大切です。

▫️ドライヤーの温風

ドライヤーの温風を頭皮の近くから当てると、頭皮の水分が奪われます。また、同じところに集中的に温風を当てた場合も同様に乾燥するため注意しましょう。そのほか、タオルドライをせずにドライヤーを当てると、乾くまでに時間がかかります。タオルドライをしないことも原因の1つです。

結果的に、ドライヤーの温風を長時間当てることになり、頭皮が乾燥するのです。

▫️水分不足

体の水分が不足すると、頭皮を含め全身の肌が水分不足になります。水分が足りず乾燥して、少しの刺激でも赤みや痛みなどが起こるようになるのです。また、水分不足は頭皮への血流を低下させます。

血液には、髪の成長に必要な栄養と酸素が含まれているため、血流の低下は髪の栄養不足に繋がります。栄養不足になった髪は十分に育たなくなり、細くて短い毛が増えるのです。

▫️運動不足

血液は、筋肉によって全身へ運ばれます。筋肉量が減少すると、血液を身体のすみずみまで送り届けることが難しくなり、髪が栄養不足になるのです。また、デスクワークで座りっぱなしの生活をしていると、筋肉がこり固まることで血行が悪くなります。

このように、日々の習慣が血流に深くかかわっているため、生活を見直すことも大切です。

▫️睡眠不足

睡眠不足は、ホルモンバランスを乱したり、髪の成長に必要な成長ホルモンを滞らせたりします。ホルモンバランスが崩れると自律神経まで乱れ、結果的に血流が低下します。頭皮は、ターンオーバーという仕組みで生まれ変わりを繰り返しているのですが、血流が低下して頭皮へ栄養が送れずターンオーバーが乱れるのです。その結果、頭皮を健康な状態に保てなくなり、乾燥しやすくなります。

▫️ストレス

ストレスは、自律神経のバランスを崩すことで血行不良を招きます。身近にストレスの原因がある場合は、できるだけ早く対策することが大切です。例えば、仕事や人間関係の悩みなど日常的にストレスを感じている場合は、早期解決のため上司や仲間に相談してみましょう。

ストレスの原因によっては、簡単に解決できません。少しでも状況が改善するように行動したいところです。

🔻頭皮の乾燥がもたらすことは

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頭皮が乾燥すると、保湿成分の蒸散でバリア機能が低下し、外部刺激に弱くなることで炎症が起こるようになります。炎症による赤み、かゆみ、痛みなど、さまざまな症状が現れます。さらに、頭皮のターンオーバーが乱れてフケが多量に出る恐れもあるでしょう。

頭皮の乾燥によってかゆみが起きてかきむしると、頭皮がダメージを受けます。その結果、炎症が強くなるという悪循環に陥るのです。

🔻頭皮の乾燥は抜け毛にもつながる可能性

頭皮の乾燥は、抜け毛の原因の1つです。頭皮が乾燥して炎症が起こるだけでは、抜け毛は増えません。しかし、かゆみによってかきむしると、物理的な刺激によって髪が抜けてしまいます。また、毛穴に炎症が起こると、発毛に悪影響が及び、抜け毛が増える場合もあるのです。

加えて、頭皮のヒアルロン酸が老化や乾燥によって減少すると、肌の保湿や弾力性が失われます。その結果、頭蓋骨が頭皮を押し上げてしまい、抜け毛へと繋がる恐れがあります。

このように、頭皮の乾燥は抜け毛と深く関係しているため、十分に対策することをおすすめします。

▫️冬場は抜け毛の季節?

頭皮の乾燥といえば、夏よりも冬に起こるイメージがある方は多いのではないでしょうか。冬は空気が乾燥しているため、頭皮の水分が奪われやすいという問題があります。そのため、冬は乾燥によるトラブルが起こりやすく、多くの方が抜け毛を経験しているのです。また、冬場は血行不良による冷えも、抜け毛へと繋がります。

▫️AGAのサインを見逃さないためには

頭皮の乾燥は抜け毛に繋がりますが、頭皮の状態が整えば改善に向かうでしょう。また、髪が抜けても再び生えてきます。しかし、冬場の抜け毛以外にも、髪が細くなったり前髪の生え際が後退したりした場合は、乾燥以外の原因が隠れている可能性があります。

例えば、男性型脱毛症とも呼ばれるAGAは、男性ホルモンの関係で前髪の生え際の後退や頭頂部の薄毛化などがみられます。頭皮の乾燥の有無に関係がないため、乾燥にだけ注意していると、AGAのサインを見逃してしまうでしょう。

AGAは放置すると進行するため、できるだけ早く治療を受けることが大切です。

🔻頭皮の乾燥を防ぐ方法について

▫️加湿器

部屋の湿度が低い場合は、加湿器を使いましょう。適切な湿度に調整すれば、空気の乾燥による頭皮の乾燥を防げます。部屋の湿度に合わせて自動で加湿してくれるタイプのものがおすすめです。また、加湿器によって対応できる部屋の広さが異なるため、選ぶときは注意しましょう。

加湿器を置きたくない場合は、部屋に湯を溜めたバケツをいくつか置くだけでも湿度が上がります。ただし、湿度が上がりすぎる心配もあるため、できるだけ調節機能のついた加湿器を使いましょう。

▫️ヘッドスパ

ヘッドマッサージによって頭皮の血流を促すことで、頭皮のターンオーバーが整いやすくなります。また、気持ちがよくなりストレスも解消されるでしょう。頭部全体を両手でつかみ、頭皮を動かすようにマッサージしてください。

このとき、力を入れすぎたり爪を立てたりしてはいけません。ヘッドスパのタイミングは、シャンプーのときか入浴後すぐに行うのがおすすめです。身体が温まっているため、効率よく血流を促せます。

▫️洗浄力がマイルドなシャンプーを使う

シャンプーの洗浄力が強すぎると感じた場合は、アミノ酸系シャンプーを試してみてはいかがでしょうか。高級アルコールシャンプーと比べて洗浄力がマイルドなため、皮脂を適度に保つことが可能です。

▫️ドライヤーを正しく使用する

ドライヤーの温風を近くから当てないことが大切です。少なくとも20cmは頭皮から離して温風を当てましょう。また、集中的に温風を当てると、その部分が乾燥するため、常にドライヤーを振りながら当てることもポイントです。

▫️育毛剤で頭皮を保湿する

頭皮の乾燥が気になるときは、育毛剤で保湿するのもおすすめです。育毛剤は、頭皮環境を整えて髪の成長をサポートします。髪を生やす効果は期待できませんが、乾燥による抜け毛には使ってみる価値があるでしょう。

▫️生活習慣を整える

十分かつ良質な睡眠や栄養バランスのとれた食事、適度な運動などを心がけましょう。生活習慣を整えることで、健康な頭皮を維持しやすくなります。早寝早起き、寝る前のスマホの閲覧を避けるなど、睡眠の質に注目が必要です。食事では、タンパク質やビタミン、ミネラルなどをとれるように、肉や魚、野菜、果物、きのこ類などをバランスよく食べましょう。

運動はウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動がおすすめです。